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クレジットカードも任意整理できる?支払いが苦しいときの対処法

借金の返済対策として任意整理がよく用いられていますが、クレジットカードも任意整理できるのでしょうか。
任意整理ができるのならどのようにして行えば良いのかが気になるでしょう。
また、任意整理後にはクレジットカードは使えるのかについて不安になるかもしれのかもしれません。
この記事ではクレジットカードの任意整理について詳細に説明します。


クレジットカードの任意整理はどういうときに必要?

クレジットカードの任意整理はどういうときに必要?

まず確認しておきたいのがクレジットカードの任意整理をする必要があるのはどんなときかです。
任意整理は一般的にローンなどで借り入れをしていて返済が難しくなったときに利用されます。
クレジットカードの場合にもショッピングをして翌月に一括払いをしたり、分割払いにして数ヶ月かけて支払いをしたりすることがあるでしょう。
また、クレジットカードは申し込めばキャッシング枠も付けられるので、キャッシングによって借りたお金を少しずつ返済する場合もあります。

このようなクレジットカードの毎月の支払いが厳しいと感じたときに任意整理をしたいと考えるのが一般的です。
クレジットカード以外にもローンなどで借り入れが多くなっていて任意整理を検討している場合にもクレジットカードも任意整理できないかと考える場合も少なくありません。
いずれにしてもクレジットカードの返済が難しいときの対策として任意整理を使いたいと思うのが通例です。

クレジットカードの利用額も任意整理ができるのか?

クレジットカードの利用額も任意整理ができるのか?

クレジットカードは通常のショッピングであれば翌月などにまとめて返済する仕組みになっていますが、前述のようにキャッシング枠を利用することも可能です。
このようなクレジットカードの利用額を任意整理することはできるのでしょうか。
ショッピング枠、キャッシング枠のそれぞれについて実態を確認しておきましょう。

ショッピングもキャッシングも任意整理できる

結論から言えばクレジットカードの利用額の支払いについてはショッピング枠、キャッシング枠のどちらであっても任意整理の対象にすることが可能です。
ショッピングで翌月一括払いやボーナス一括払いにしてある場合だけでなく、分割払いにしてあるときも含めてクレジットカードそのものの利用額全体に対して任意整理を行うことができます。
また、ショッピングとキャッシングの一方しか使っていない場合でも、両方使っている場合でも任意整理は有効になります。

ただ、クレジットカードの任意整理で気をつけておかなければならないのが、元金は全て返済する必要があることです。
5万円の買い物をした、10万円のキャッシングをしたという場合にはそれぞれ5万円、10万円は任意整理をしても最終的には払わなければなりません。
元本ごと減らせる債務整理ではないということを認識しておきましょう。

金利はカットできるが借金自体の減額はできない

任意整理では元金が減らないのでは意味がないではないかと思うかもしれません。
確かにクレジットカードの場合には翌月一括払いやボーナス一括払いの場合にはショッピングで利用した金額をそのまま支払うことになるのでメリットはないでしょう。
任意整理はもともと債務者から借りているお金の元本を払えるようにすることを目的としているので仕方ないことなのです。

ただ、任意整理をする金利についてはカットすることができます。
ショッピングで分割払いやリボ払いを選択すると金利がついてしまい、延滞をするとさらに金利が高くなって莫大な金額になってしまうこともあります。
キャッシングの場合にも同様で、もともと分割払いなどよりも金利が高いのが一般的です。
金利が特に過剰なほどに大きくなってしまっていたようなときには任意整理の効果は大きいでしょう。

キャッシングでは過払い金が出ることも

クレジットカードでキャッシングをしている場合には任意整理が大きな効果を発揮する可能性があります。
キャッシングで近年問題になっているのが過払い金の発生で、金利が過剰になっていて払い過ぎてしまっていることがあるのです。
本人としては特に気づいていなかったために否応なく払っていたけれど、実は法律的に考えると認められないような金利を支払っていることもあります。
任意整理をするとその事実があるかどうかについて調べ直すことができ、専門家によるお墨付きで確かに過払い金があるとわかるケースがあるのです。
すると金利がカットされるだけでなく、過払い金を返還してもらえるので返済の負担が大幅に軽減されるでしょう。

任意整理すると契約中のクレジットカードはどうなる?

任意整理すると契約中のクレジットカードはどうなる?

クレジットカードを使っている人が任意整理をするときには、任意整理をしたらクレジットカードが使えなくなるのではないかと懸念することが多いでしょう。
現在契約しているクレジットカードはそのまま使い続けることができるのでしょうか。
どんな扱いになるのかについて具体的に説明するので参考にして下さい。

所持しているクレジットカードは利用できなくなる

任意整理をしてしまうと対象にしたクレジットカードについては強制的に解約させられることになってしまって使用できなくなります。
クレジットカード会社の立場になって考えてみればもっともなことで、任意整理の対象になって金利が減ってしまうことにより利益も減少してしまうことになるのです。
さらに返済できない人だということが任意整理をした時点でわかるので、信用できない相手にあえて利用してもらってリスクを取る必要はないと考えるのは合理的でしょう。

一方、クレジットカードを複数枚持っている場合には、このクレジットカードは対象にするけれど、あのクレジットカードは対象にしないということもできます。
対象外にしたクレジットカードについては任意整理の時点ですぐに解約させられてしまうわけではありません。
ただ、信用情報機関に任意整理をしたという記録が残ってしまうため、その事実をクレジットカード会社が確認した時点で強制的に解約させられてしまい、使えなくなってしまう可能性もあります。

任意整理の対象から外してクレジットカードを利用し続ける方法

任意整理の対象から外したクレジットカードは大抵はクレジットカード会社が気づいた時点で解約させられてしまいます。
しかし、必ずしもどの会社も解約を速やかに決定するわけではありません。
クレジットカード会社としてはきちんと支払いをしてくれていれば良いので、場合によっては利用し続けられることもあります。
未使用、あるいは債務残高がほとんどない場合には様子を見てくれることがあるのです。
このようなクレジットカードが一枚もない場合には任意整理をする前に審査を通りやすいクレジットカードを作っておいて、任意整理後も使えるようにしておくのも賢い方法でしょう。

任意整理後の信用情報はどうなる?

任意整理後の信用情報はどうなる?

クレジットカードの任意整理をすると信用情報はどのように変化するのでしょうか。
それによってクレジットカードの扱いにどんな影響があるのかを説明します。

新たにクレジットカードは作れない

任意整理をすると少なくとも新しくクレジットカードを作るのは当面は不可能になります。
任意整理をすると信用情報機関に事故情報が記録されてしまうからです。
クレジットカードの審査をするときにはクレジットカード会社が信用情報機関に照会をしています。
そこで任意整理をした事実が見つかると、返済能力がないと判断されてしまって審査を通れなくなってしまうのです。
審査が緩いとされているクレジットカード会社であっても事故情報が記録されていると基本的に発行してくれることはないので当面は新しいカードは持てないと理解しておく必要があります。

ふたたびクレジットカードを作れるようになるのはいつ?

信用情報に傷がついてしまったとしてもいつかクレジットカードを作れるようになるのではないかと思う人もいるでしょう。
それは確かで、信用情報機関に記録されている事故情報が抹消されれば照会しても事実を確認できないので、特に信用情報について問題はないと判断してもらえるようになるのです。
信用情報機関に事故情報が登録される期間は各機関ごとに異なり、債務整理の内容によっても違います。
任意整理については5年で抹消されるので、返済を終えてから5年が経過したらクレジットカードを作れると覚えておきましょう。

また、家族カードであれば任意整理をした本人ではなく家族の信用情報に基づいて審査されるので作ることが可能です。
どうしてもすぐに作りたい場合には家族カードを作れるかを検討してみましょう。

クレジットカードの任意整理の注意点

クレジットカードの任意整理の注意点

クレジットカードも任意整理できるのならすぐにでもやりたいという人もいるでしょう。
ただ、実際に任意整理をするときには二つの注意点があるので確認しておくことが大切です。
どんな点に注意しなければならないのかを確認しておきましょう。

携帯電話等の毎月決済するものの支払方法を変更する

クレジットカードの任意整理をするとそのカードでの支払いができなくなってしまいます。
クレジットカード決済をすることにしていた各種サービスについて支払方法を変更しておかないと、料金の滞納とみなされて督促状が来てしまうかもしれないので注意が必要です。
代表的なのは携帯電話やスマホの料金、インターネット料金、水道光熱費などの公共料金の支払いです。
特に少額の毎月支払いのサービスに申し込んでいると忘れてしまいがちなので気をつけましょう。
任意整理の対象にするクレジットカードの明細を参照してみるとどのサービスについて支払方法の切り替えが必要かどうかがわかります。

ショッピングローンがある場合、商品を引き揚げられることも

クレジットカードを使ってショッピングローンを組んでいた場合に注意しなければならないのが、債務整理によってクレジットカードで購入した商品を引き上げられてしまうこともあるという点です。
基本的には数千円くらいの少額の商品であれば対象になることはありませんが、数万円から数十万円という金額の高額の商品の場合には引き上げられているケースがしばしばあります。
家電や家具などの高価なものをクレジットカードのショッピングローンで購入した場合には債務整理の対象にするべきかどうかはよく考えて決めるのが大切です。

クレジットカードの支払いが苦しいときは任意整理も検討しよう

クレジットカードの支払いが苦しいときは任意整理も検討しよう

クレジットカードの支払いが苦しくなってしまったときにはショッピング枠でもキャッシング枠でも任意整理の対象にすることができます。
ただ、金利は減らせる可能性はあっても元本は必ず支払わなければならないのも確かです。
メリットもデメリットもあることをよく理解した上で、必要なら債務整理を申し込むようにしましょう。

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