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任意整理後の住宅ローンは厳しい?信用情報に与える影響まで徹底解説

2020年5月11日 公開 更新

マイホームの購入でよく用いられている住宅ローンは他のローンに比べても長期的で大規模な契約になります。
そのため、金融機関では慎重に契約者の返済能力を見極めているので、任意整理をすると住宅ローンは組めないと考える人が多いでしょう。
任意整理と信用情報の関係から、任意整理をした後の住宅ローン審査がどのようになるかまで幅広く紹介するので参考にして下さい。


司法書士法人相澤法務事務所は2009年東京都板橋区にて開業2019年で10周年を迎える。
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司法書士法人相澤法務事務所

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代表司法書士 相澤 剛

債務整理と信用情報の関係性

任意整理のような債務整理をしたときには信用情報に傷がつくという話を聞いたことがある人もいるでしょう。
日本では債務整理をすると関連する情報が信用情報機関に登録される仕組みになっています。
どんな情報がどのようにして登録されるのかについて簡単に紹介します。

借金した時点で信用情報機関に情報が送られる

信用情報機関に記録が残るのはどういうときなのでしょうか。
実はローンなどを組んで新規借り入れをしようと考えて金融機関に申し込みをする時点でもう信用情報機関に情報が登録されます。
氏名、住所、連絡先などの個人情報が記録され、その後は信用情報機関に管理されることになるのです。
クレジットカードや各種ローンなどに申し込んだときには審査を受けて通過できれば利用できるという仕組みになっているのを知っているでしょう。
その審査のときにカード会社や金融機関などから照会があると情報が開示されるようになっていて、返済能力があるかどうかを判断する重要な材料として活用されています。

5年は事故情報として登録される

信用情報機関に記録されるのはローンなどの借り入れの申し込みに関する情報だけではありません。
その後の取引状況についても適宜情報が記録されていく仕組みになっていて、登録された内容は抹消されるまでずっと参照することができます。
任意整理、個人再生、自己破産などの債務整理についても、事故情報として登録されるのです。
事故情報が信用情報機関に登録されていると新規の借り入れやクレジットカードの発行などはできなくなるのが原則なので注意しなければなりません。

事故情報が抹消されるまでには一定の期間が必要になります。
信用情報機関によって期間の定めは異なっていて、どんな事故情報かによっても違う期間になっています。
任意整理の場合には5年は事故情報として登録されてしまい、申請をしても削除してもらうことはできません。
自己破産のように大きな事故を起こしてしまうと最長で10年も記録が残ってしまう仕組みになっています。

任意整理をすると住宅ローンが組めなくなる

任意整理をすると事故情報が信用情報機関に登録されてしまうので、当面は住宅ローンを組むことはできません。
任意整理によって借金を返済しやすくなり、ついに完済したと思ってもその時点ではブラックリスト状態から解放されるわけではないので注意しましょう。
完済はした上で、信用情報機関に登録されている事故情報が5年間の経過によって抹消されなければ住宅ローンを組めないのです。
特に気をつけなければならないのが任意整理後に支払いを遅延してしまうことで、その遅延についても事故情報として記録されてしまいます。
遅延分の支払いを終えてからさらに5年間は住宅ローンを利用できなくなってしまうので十分な注意が必要です。

任意整理後の住宅ローン審査の注意点

任意整理をした後、5年間が経過すれば住宅ローンの審査を通過できる可能性はあります。
信用情報が回復するのを待っている間にできる限りのことをして住宅ローンの審査を通りやすくするのも重要です。
任意整理後に住宅ローンをそもそも借りるかどうかをよく考える必要もあるので、その理由についても詳しく説明します。

年齢的に住宅ローン借り入れ可能か考える

任意整理をしてから住宅ローンを借りようと思っている場合には年齢的に使用可能かどうかを検討しておくことが重要です。
住宅ローンはわずか数年で返済するケースは少なく、長い場合には35年にもわたって返済を続ける長期的なローンになっています。
金融機関としても最後の方の時期になってから返済できなくなるのではないかということを懸念して申込者の年齢を重視するのが通例です。
事故情報がなくなるときにはもう45歳だという場合には定年まで15年から20年しかないでしょう。
その期間のローンであれば借りられる可能性はありますが、あまり年齢を重ねてしまうと不利になるということは念頭に置いておく必要があります。

任意整理以外の事故情報を残さない

任意整理をしてから信用情報が回復するのを待つ間に新たな金融事故を起こしてしまわないようにするのも重要です。
任意整理後の返済で滞納や延滞をしてしまうのも大きな問題ですが、それ以外にも住宅ローンの支払い能力があるかどうかを審査するときに疑問に思われるような事故を起こさないようにする必要があります。
公共料金の滞納をしてしまうのは比較的よくあるパターンで、クレジットカードで支払いをしていた場合には任意整理と共に解約になっていたのを忘れていたために払うのが遅れてしまうことが少なくありません。
同じ失敗が多いのが携帯電話やスマホの料金で、分割払いで購入した場合には信用情報として記録されているので特に気をつけましょう。

この他にも賃貸生活をしているから家賃の支払いについても滞納しないように注意しなければならないなど、気を払わなければならないポイントはたくさんあります。
基本的には毎月支払いが必要な支出は確実に期日までに払うようにしていれば良いと考えましょう。

自己資金をためる

住宅ローンを借りられる段階になったときに少しでも審査を通りやすくするためには自己資金をためるのが効果的です。
住宅ローンの審査は年収が高いほど通りやすいと言われていますが、より正確に言えば返済負担率が重視されています。
年収に対してどのくらいの割合が返済額になるかを求めたのが返済負担率で、大きいほど審査が通りにくくなるのです。
年収があまり高くなかったとしても、ローンで借り入れをする金額が少なければ返済負担率は小さくなります。
頭金として支払える予算をできる限り用意しておくのが審査を通りやすくするコツで、購入費用の25%から35%を調達しておくのが理想的です。

ローン審査落ちの履歴を残さない

事故情報が信用情報機関から抹消されて晴れて住宅ローンを組める状況になったときに、早く審査を通ってマイホームを買いたいと思うのはもっともなことです。
しかし、ローンの審査に落ちた履歴を作ってしまうと別のところに申し込んだときに審査を通りにくくなってしまいます。
一度に複数のローンに申し込んだ場合も同様で、つい最近ローンに申し込んだ記録が信用情報機関から見つかってしまうことになるでしょう。
金融機関などが情報を照会したという履歴が信用情報機関に保存される仕組みになっているからです。
それが原因で審査で不利になってしまうことは多いので、慎重にどこに申し込むべきかを吟味する必要があります。

住宅ローンの審査はどの金融機関でも全く同じ基準を設けているわけではありません。
審査に通る可能性が高いローンがどれかを調査してどれに申し込むかを決めましょう。
一度くらいの審査落ちであればそれほど信用情報の観点から疑問視されることはあまりありません。
しかし、あまりに多いといつまでも審査を通れなくなってしまうリスクがあるので注意が必要です。

任意整理後に住宅ローンを組むポイント

任意整理をした後に住宅ローンを組もうと決めたときには知っておくと役に立つポイントがあります。
任意整理をしてからできるだけ早く住宅ローンを組めるようにするにはどんなことを考慮したら良いのでしょうか。
審査を通りやすくするコツと、任意整理後すぐに住宅ローンを組める可能性がある方策について理解しておきましょう。

任意整理した会社と無関係の銀行に申し込む

任意整理で対象にした金融機関などとは無関係の銀行に住宅ローンを申し込むのは審査を通りやすくするために重要なポイントです。
任意整理をすると信用情報機関には5年間にわたって事故情報が記録され、その期間が経過した時点で抹消される仕組みになっています。
しかし、信用情報機関とは別に金融機関が独自の顧客情報のリストを持っているのが普通で、過去数十年間にわたる情報をずっと保存しているのが一般的です。
つまり、金融事故を起こしてしまったときにはその金融機関や情報連携をしているグループ会社では5年以上経過したとしても事故情報を確認できてしまう場合が多いのです。

一度任意整理をしてしまうと本当に一生住宅ローンを組めなくなる可能性もあります。
ただ、基本的には顧客情報は他社に漏れることはないので関連していない金融機関に申し込めば問題はありません。
任意整理の対象にした金融機関に申し込んで信用情報に余計な記録を作ってしまわないように気をつけましょう。

家族名義のローンやクレジットカードを利用する

任意整理後にすぐにでも住宅ローンを組みたい場合にも実は方法があります。
任意整理をした事実は本人の記録として残るだけで、配偶者や子供、親などの信用情報には何も影響を与えません。
そのため、事故を起こしてしまった本人は住宅ローンを組むことができなくても、家族が組める可能性があるのです。
ただし、審査についても住宅ローンを申し込む本人の属性や収入などに基づいて行われることになります。
共働きをしていて配偶者も十分な収入がある場合や、子供が社会人になって稼ぐようになっている場合などには考えてみると良い方法です。
ただし、家族の中に信用情報に問題がない人がいないとできないので注意しましょう。

この方法は住宅ローンに限らず、他のローンを組みたい場合にも有効な方法です。
また、任意整理をしてからすぐにでもクレジットカードを使いたい場合にも家族に協力してもらえばできます。
信用情報に問題がない家族にカードを作ってもらって、自分用の家族カードを発行してもらうというやり方もあるからです。
いざというときには家族の力を借りることも検討してみるのが大切なのです。

任意整理後は信頼回復に努めよう

任意整理をした後に住宅ローンの対応がどうなるかについて色々な角度から解説をしてきましたがいかがだったでしょうか。
任意整理をすると信用情報に問題が生じるのは確かですが、時間が経てば回復させることができます。
その間に少しでも信用を高められるようにして、速やかに住宅ローンを組めるように準備しておきましょう。

どれくらい戻ってくるのか?