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CFJ過払い金の回収方法。和解と裁判どちらがおすすめ?

CFJはシティファイナンシャルジャパン(CitiFinancial Japan)の頭文字を商号にしている会社ですが、CFJと聞いてもあまりピンと来ない方は多いと思います。
過去に「ディック」や「アイク」、「ユニマットライフ」、「ユニマットレディス」等を展開していましたのでそちらの名前の方が有名かもしれません。
CFJは2010年9月に新規貸付を辞め、2016年8月に貸金業登録を廃止して回収のみを行っている状態の会社です。
貸金業の登録は廃止していますが、過払い金を回収することは可能です。

CFJでの過払い金発生目安

CFJで返済を行っていたとしても、必ずしも過払い金が発生するというものでもありません。
法律の制限より高い利息で取引を行っていた場合にだけ過払い金は発生します。

Memo

法律での利息の制限(利息制限法)

10万円未満の借入=20%が上限
10万円以上100万円未満の借入=18%が上限
100万円以上の借入=15%が上限

CFJも2007年8月までは、法律の制限を超えた利息での取引を行っていたので、それ以前から利用をしている方は過払い金が発生している可能性があります。
2007年8月以降に新規で借入を行った方の場合には過払い金は発生しません。
ちなみにCFJは貸金業登録を廃止する以前の2010年9月に新規貸し付けを全て停止しています。

CFJでの過払い金回収までの期間

取引履歴到着まで
平均30

受任通知送付から1ヶ月ほどで取引履歴が届きます。

他の業者では平均2週間で届きますので、取引履歴の送付は遅いです。

請求書送付~和解成立まで
平均7

CFJへ請求書を送付すると1週間程度で和解の提案がきます。

和解から返金まで
平均30

返金までの期間は和解内容にもよりますが、和解から1ヶ月ほどでの返金となります。

日数まとめ
平均67

CFJの和解対応は最初の取引履歴の送付は遅めですが、その後の和解~返金までは平均23か月と早い対応をしてくれる業者です。

当事務所での2016年の直近の解決事例
受任日和解日入金日
4/306/157/15
6/157/258/25

上記のとおり裁判所を通さずに請求する場合はご依頼から2ヶ月~3か月ほどでの返金が可能となっています。

しかし、裁判所を通さずに請求する場合には、金額は本来の金額の半分程度になってしまいますので、金額を重視する場合には裁判所を通しての請求が必要になります。

CFJからの過払い金回収(和解・訴訟)

過払い金を回収するには裁判を通さずに任意の話し合いで和解をする方法と、裁判所を通して請求をする方法があります。2つの請求方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

和解

  • 元金40
  • 2ヶ月後の返還

元金の
40%

CFJは返金までは早い対応をしてくれる業者ですが、返金額は大幅な減額を求めてきます。
任意の話し合いで和解をする場合には、過払い金の半分程度の金額でしか和解できません。
当然過払い利息も裁判をしなければ返還しません。

訴訟

  • 満額
  • 4~8ヶ月後の返還

元金の
満額+α

任意の話し合い以上の金額を回収するには裁判が必要になります。
しかし裁判をするとなるとやはり時間はかかります。CFJの場合、利息含めた満額を回収するには判決をとらないと支払ってきません。また、判決をとっても控訴をしてくる可能性もあります。
争点がない場合でも4~8ヶ月程度返還までに期間がかかり、控訴されれば更に期間は延びます。

Memo

利息充当計算とは

過払い金には年5%の利息が付きます。
その利息と借入元本をその都度相殺することを充当計算と言い、利息を充当しない計算方法を非充当計算とか棚上げ計算と言います。充当計算の方が過払い金は増えることになります。

金額に納得がいかない場合は訴訟が必要になります。
※裁判をしても代理人が訴状の作成や裁判所への出頭を行いますので、依頼者の方が裁判所に行く必要はありません。

CFJへの過払い金請求固有のデメリット

CFJはシティグループ傘下とはいえ、貸金業登録も廃止していますので、いつ倒産しても不思議ではないような状態の会社です。
過払い金回収前にCFJが倒産すれば過払い金はほとんど帰ってきません。
なるべくなら早めに回収することをオススメする業者です。

タイヘイ、マルフク問題

タイヘイやマルフクといった業者からCFJに対し債権譲渡されている場合は、タイヘイやマルフク時代の過払い金はCFJに承継されませんので、CFJに移行した後の過払い金のみを請求することになります。

不動産担保切り替え問題

当初無担保でCFJと取引があったが、後に不動産担保契約に変更をしたという場合、不動産担保契約へと切り替えた際に一度取引が終了していることとなる可能性が高く、不動産担保契約から10年以上経っている場合に過払い金は時効になります。

CFJの過払い請求を相談する事務所はどう選ぶのか

過払い金請求を相談する事務所選びでCFJの場合に特に重要になるのが、事務所ごとの方針があることが多いということ。
CFJ相手の場合、裁判はしないで話し合いで解決する事務所と、話し合いはせずに必ず裁判をして回収することとしている事務所があります。
殆どの人は依頼をする前から絶対に裁判をしないとかするとかの方針は決まってはいないでしょうから、まずは計算結果をみてから裁判をするかしないかを決められる柔軟な対応をしてくれる事務所をおすすめします。

CFJの過払い金請求は司法書士か弁護士どっちがいいの?

過払い金請求を扱う専門家には弁護士と司法書士がいますが、違いとしては司法書士には以下の制限があるということ。

  • 1社の過払い金が140万円を超えた
  • 控訴された

上記の場合は司法書士が代理人になることはできません。
CFJは判決をとると控訴をしてくる可能性があります。

CFJへの過払い金請求の費用

弁護士や司法書士の専門家へ依頼するには費用がかかりますが、この費用については色々とトラブルになることが多いようです。
弁護士や司法書士には報酬に対しての指針が設けられていますので、ほとんどの事務所はそれを守っています。
しかし、稀に指針を守らずに非常に高額な費用を設定している事務所もあります。
さらに事務所によっては色々な名目で費用をかけ、よくわからないうちに多額な報酬を得るようなところもあります。

指針以下であれば自由に費用を設定できますので、高い事務所と比べると半分程度の費用で業務を行っている良心的な事務所もあります。
正確な費用については過払い金の金額がわからなければ算出できなません。

CFJへの過払い金返還請求のまとめ

CFJは既に貸金登録を廃止しており、過払い金請求に対する対応は悪化しています。
返金までの期間こそ早いですが、金額については裁判所を通さないと半分も回収できません。

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