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債務整理しても利用できる?家族カードの審査におけるポイントについて

2019年10月25日 公開 更新

債務整理を行った場合には、クレジットカードの利用はできなくなります。
新規作成も不可能です。
しかし、契約者と利用者が異なる家族カードの場合には、普通のクレジットカードは仕組みが違うため、どのような影響があるのか気になる人も多いでしょう。
そこで、家族カードとはどのようなものか、そして債務整理が家族カードに与える影響をこの記事で説明していきます。


司法書士法人相澤法務事務所は2009年東京都板橋区にて開業2019年で10周年を迎える。
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司法書士法人相澤法務事務所

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代表司法書士 相澤 剛

家族カードとは

クレジットカードの中でも、最近は家族カードと呼ばれるものがあります。
家族カードとは契約者である本会員と契約者の家族である家族カード会員の両方が利用できるクレジットカードを意味します。
家族カード会員には、本会員と同じカードが発行されるため、家族の一人一人がカードを持つことになるのです。

家族カード会員になるためには一定の条件があり、本会員と同居しており、生計をともにしている配偶者そして本会員の18歳以上になる子供も含まれます。
また、両親が同居している場合には本会員の両親も家族カードを利用することが可能です。
それ以外の人はどのような扱いになるかといえば、カード会社によって判断は異なります。
少なくとも内縁の夫や妻、そして同棲しているだけの異性などは法律上の親族の関係にないといえるため、家族カードの会員になることはできません。

家族カードと名義貸しの違い

家族カードと似たような仕組みの一つに、名義貸しと呼ばれるものがあります。
これは、他人に対して自分の名義でカードを作らせることや、使わせたりすることを意味しています。
例えば、現在自己破産している人がカードを持ちたいと思った場合、自己破産しているためカードを持つことができません。
そこで、友人などがそのカードを自己破産した人に貸して商品を購入させる場面などがこれにあたります。
名義貸しは、親族の場合に適用されるか問題になりますが、適用されると考えてよいです。
例えば、カード名義が夫で利用者が妻の場合でも夫のカードを妻が利用すれば名義貸しにあたります。

クレジットカードを作る場合、初めから名義貸しの目的で作ったとすれば、利用者は詐欺罪に問われます。
名義人は、詐欺罪の幇助犯です。
ちなみに、詐欺罪は懲役10年以下の刑罰が定められていることを頭に入れておきましょう。

一方で、家族カードはクレジットカード会社が本会員以外の家族に利用させてもよいことを正式に認めた上で発行していますので、法律上違反しません。
つまり、家族カードと名義貸しの違いは、クレジットカード会社が本会員以外の利用を認めているかどうかになります。
家族カードの名義に関しては、実際に家族カードを所有している家族のものとなっています。
そのため、利用した時にサインをする場合には、そのカードを利用した家族の名義で行うのが基本です。
クレジットカード番号は、家族カードごとに異なっています。

家族カードのメリット

家族カードは、いくつかのメリットがあります。
いったいどのようなメリットがあるかを説明していきます。

ひとつの口座で管理できる

家族カードのメリットは、一つの口座でお金の管理をすることができる点です。
もし、家族ごとに口座がばらばらだとすれば、金遣いの荒い人が家族にいた場合、その人だけ借金が膨れ上がってしまう可能性もあります。
そこで、誰がどれだけお金を使っているかを明確に管理できるように、1つに口座を絞っています。
これにより、本会員は家族カードを使った人がいくらぐらいのお金を使っているか把握することができるでしょう。
ちなみに、口座は本会員のものを利用するのが普通です。

ポイントやマイルを貯めやすい

家族カードは、ポイントやマイルを貯め易いこともメリットになります。
それぞれの家族が家族カードを使って手に入れたポイントやマイルはすべて本会員の利用分として集計されることになります。
一人で利用してポイントやマイルをためるよりも、家族全体が利用してたくさんのポイントやマイルをためた方が貯まりやすいです。
カード会社によっては、ポイントやマイルの還元率が変化することも考えられます。
特に、たくさんのポイントやマイルを貯めた場合、還元率がより高くなるためたくさんの人が家族カードを利用することでよりお得に貯められるでしょう。

本会員と同じ付帯サービスを受けられる

カードには付帯サービスと呼ばれるものが付いているものが多いです。
例えば、海外旅行に行き病気になった場合の保険サービスなどがこれに該当します。
家族カードの場合には、これらの付帯サービスを家族会員が受けられます。
そのため、例えば18歳以上の娘や息子などが海外に留学する場合、家族カードを持たせてあげれば何かあった時に補償を受けることが可能になります。
ただし、本会員よりも低い額の補償になることが多いです。

家族カード会員は基本的に無審査

家族カードを作る時は、契約者の信用情報に基づいて審査されます。
契約者自身が過去に支払いの滞納をしていなければ審査に通り易くなり、カードが発行されます。
本会員の審査に問題がなければ、家族カード会員の審査はしません。

家族カードのデメリット

家族カードをこれから利用する場合には、メリットだけでなくデメリットを頭に入れておく必要があります。
利用してからデメリットに気がつくのではなく、利用する前にデメリットを理解しておくことが大事です。
今回は、最低限知っておきたいデメリットを3点ほど紹介していきます。

利用可能枠は使用者全員で共有しなければならない

家族カードも通常のカードと同じように利用可能枠が存在しています。
これは本会員の収入によって異なります。
家族カードの利用可能額は、本会員と家族カード会員全員で共有することになるのが特徴です。
もしこの時、家族カードを所有している一人が無駄にお金を使い過ぎてしまった場合、ほかの利用者は家族カードを使えなくなってしまう恐れがあります。

家族に利用明細が知られてしまう

クレジットカードは、そのカードを利用した分だけ利用明細に内容が記載されます。
家族カードの場合も同様に利用明細が家に届くことになるでしょう。
もし、家族カード会員の一人が家族に内緒で買い物をしたいとしても、家族カードを利用した時点でそれが本会員に筒抜けになってしまう可能性が高いです。
もし、内緒にしておきたい買い物があれば、別々にクレジットカードを作成するのが望ましいでしょう。

クレジットカード利用履歴が育てにくい

クレジットカードは、利用履歴があればある程、それを利用した人の信頼につながります。
例えば、クレジットカードを何度も利用しそのたびに請求された金額を期限までに返済していけば、それだけ利用履歴が増えるとともに信頼につながるのです。
そうすると、利用可能枠が増えることなどが考えられるでしょう。
ですが、家族カードの場合には家族カード会員が頻繁にカードを使ったとしても、使った家族の利用履歴を増やすことはできません。
すべて本会員の利用履歴として処理されてしまうのです。

ある程度年齢を重ねてから新しく自分のクレジットカードを作る場合、利用履歴があればその分だけカードの審査に通りやすいです。
しかし、全く利用履歴がなかったとすれば、信用度がわからないという理由で審査に通らないこともあり得ます。

利用している家族カードと債務整理の関係

もし家族カードで債務整理を行った場合、現在使用している家族カードはどのようになるのでしょうか。
実際には、債務整理を行った対象によって影響が異なると考えてよいです。
そこで、利用中の家族カードと債務整理の関係を説明していきます。

本会員が債務整理する場合

もし、本会員が債務整理をする場合には、家族カードが利用停止になる恐れが高くなります。
なぜかといえば、家族カードは本会員の信用情報によって発行されているからです。
本会員が債務整理をしてしまうと本会員の信用情報に傷が付いてしまい、家族カードの利用をすることができなくなってしまうでしょう。
利用できなくなるのは本会員だけでなく、家族カード会員も同時に利用が不可能になると考えてよいです。
そうだとすれば、本会員が家族に内緒で債務整理を行おうとする場合でも、最終的には家族に債務整理をしたことがばれてしまうため注意をしなければいけません。

家族カード会員が債務整理する場合

家族カード会員が債務整理をする場合は、本会員が債務整理をした場合と異なりカードが利用停止になる恐れはないです。
なぜなら、家族カードは家族カード会員の信用情報で発行されたわけではないからです。
あくまで、家族の一人が個人的に債務整理をしたと考えるのが自然であり、ほかの家族に影響を与えるものではありません。
したがって、家族カード会員が債務整理をしたとしても、本会員の信用情報には影響せずそのままカードを使用することが可能になります。
なお、家族カードの債務を負っているのは本会員だけになるため、家族カード会員は家族カードを債務整理の対象にすることは不可能です。

家族カードの新規審査・更新と債務整理の関係

債務整理を行う場合、家族カードの新規審査やすでに利用している家族カードの更新に影響を与えるでしょうか。
この点に関しては、債務整理を行った対象ごとに説明をしていきます。

本会員が債務整理する場合

本会員が債務整理をする場合は、家族カードの新規審査に通ることはありません。
すでに、金銭面における信用を失っているからです。
まれに、本会員が債務整理をする場合でも家族カードを債務整理の対象から外すことで、引き続き家族カードを利用することができることもあります。
ですが、家族カードの更新をするときに利用停止になる可能性が高いため、普段から家族カードをよく利用する場合には注意しなければいけません。

家族カード会員が債務整理する場合

家族カード会員が債務整理をした場合には、家族カードの新規作成や更新はできる可能性が高いです。
なぜなら、家族カードの新規作成や更新は本会員の信用情報に基づいて行われるからです。

債務整理の対象としたカード会社には注意

家族が過去に債務整理を行ったカード会社で家族カードを作る場合、本会員になるべき人の信用情報に問題がないとしても、カード会社が家族全体を社内ブラックという形でひとくくりにしている可能性があるため、審査に通らないことがあります。
家族は、おおむね金銭感覚が似ていることが多いです。
そのため、家族の一人でも過去に債務整理をした場合には、申し込みをした人の信用情報に問題がない場合でも、将来的に債務整理を行う可能性があると考えられ、審査に通らなくなる場合があるのです。
確実に家族カードを作りたいならば、過去に債務整理の対象としたカード会社は避けた方がよいでしょう。

まとめ

家族カードとは、本会員の信用情報に基づいて作成され、本会員の家族も利用できるカードになります。
家族カードのポイントやマイル・支払額は、本会員の口座で一括して管理しているのが特徴です。
もし、本会員が債務整理をする場合には、家族カード会員のカードも使えなくなってしまう恐れがあります。
一方で、家族カード会員が債務整理をする場合、家族カード自体は継続可能になります。