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過払金請求を司法書士に依頼するメリット・デメリットと事務所選びのコツ

2020年6月24日 公開 更新

カードローンやキャッシングなどでお金を借りた際、払い過ぎたお金は過払金請求で返却を求めることができます。
その際には弁護士に依頼するケースが多いですが、司法書士にも依頼することが可能です。
そこで今回は弁護士と司法書士の違いを紹介するとともに、司法書士に過払金請求を依頼するメリットとデメリット、依頼する事務所選びのコツについて解説します。


司法書士法人相澤法務事務所は2009年東京都板橋区にて開業2019年で10周年を迎える。
開業当初から「依頼者ファースト」を軸に少数精鋭スタッフにより事務所を運営。
現在ネット検索のみで全国各地から毎月100人以上の過払い金請求を受任する事務所へ成長。
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司法書士法人相澤法務事務所

司法書士法人相澤法務事務所
代表司法書士 相澤 剛

過払金請求の基礎知識

カードローンやキャッシングを利用した際、借りたお金には金利がつきます。
返済する時にはその金利分も含めてお金を返すことになるのですが、何らかの理由で金利を払い過ぎてしまうというケースもあるのです。
この払い過ぎた金利を返してもらうように請求する手続きのことを、過払金請求と言います。
過払金請求は債務者と債権者が交渉するか、債務者が訴訟を起こすことによって手続きが行われます。
一般的には交渉によって手続きが進められることが多く、その交渉が決裂した場合や交渉ができなかった場合に訴訟を起こす場合がみられるようです。

また過払金請求は自分で請求を行う手段があるほか、弁護士や司法書士・認定司法書士に依頼して請求を行う手段もあります。
自分で請求をした方が金銭的な負担は少ないものの、請求する際の手間や時間がかかってしまうだけではなく、戻ってくる過払金も少なくなるリスクが考えられます。
このため基本的には、弁護士や司法書士などの専門家に依頼するケースが推奨されているのです。

法律を扱う士業の区別

過払金請求を自分で行わない場合、弁護士か司法書士に依頼することになります。
ただ弁護士と司法書士のどちらに依頼すればいいのかわからないという人も多く、そもそも弁護士と司法書士は何が違うのかわからない人も少なくありません。
ここからは弁護士と司法書士の違いについて、法律を扱うことができる3つの士業を紹介することで解説していきます。

司法書士・認定司法書士

司法書士とは、不動産の登記申請を代理で行ったり、裁判所に提出するための書類を作成することができる資格を有している人のことを指します。
司法書士試験を合格した後、研修を受けることで資格を得ることが可能です。
また認定司法書士の場合はさらに所定の研修を終えた後に行われるテストに合格し、法務大臣の認定を受けることで得られる資格を有している人を指しています。
この2つの資格の大きな違いとしては、簡易裁判所管轄の民事事件で依頼者の代理人となることができるのかどうかです。

ただの司法書士の場合は依頼者の代理人となることができないため、過払金請求を依頼しても書類の作成は代行できますが交渉の代理人になることはできません。
それに対して認定司法書士は簡易裁判所管轄の140万円以下の請求額であれば、依頼者の代理人となることが可能です。
このため過払金請求を依頼する場合は、ただの司法書士ではなく認定司法書士に依頼する方が良いと言えます。

弁護士

弁護士とは法律関係のスペシャリストであり、あらゆる法律相談に対応して依頼者の代理人として交渉・裁判をすることができる資格を有している人を指します。
司法試験に合格した上で司法修習を修了した場合に与えられる資格で、金額や依頼の種類に関係なくあらゆる事件を担当することができる点が特徴です。
このため認定司法書士のように請求額に限度が設けられているわけではないため、どのような金額の過払金請求にも代理人として対応してもらうことができます。

このため司法書士・認定司法書士との違いとしては、弁護士の方がトータルなサポートを受けることができるという点があります。
特に高額な過払金を請求するのであれば、司法書士や認定司法書士ではなく弁護士に相談することが推奨されているのです。

行政書士

弁護士や司法書士・認定司法書士のほかに法律に関わる士業として、行政書士があります。
行政書士は開業する際に必要な許認可申請書類の作成・提出、そして書類作成にあたっての相談や調査を行うことができる資格を有している人を指します。
このような点から行政書士は書類作成に関するプロフェッショナルとして認識されており、行政書士試験に合格した上で研修を受けた人もしくは弁護士資格を有している人に与えられる資格です。
弁護士資格を有している人にも与えられるのであれば代理人になれるのではないかと思われがちですが、実は行政書士は法律相談や交渉・裁判をすることができません。

そのため行政書士には過払金請求の依頼はもちろん相談をすることはできないので、依頼するのであれば弁護士または司法書士・認定司法書士になるのです。

司法書士に過払金請求を依頼するメリット・デメリット

弁護士ではなく司法書士に過払金請求を依頼する場合、司法書士ならではのメリットやデメリットが発生します。
それらのポイントを踏まえておくことで、自分が過払金請求を依頼するのであれば弁護士と司法書士のどちらがいいのか判断する基準にすることが可能です。
ここからは、司法書士に過払い金請求を依頼する場合のメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

司法書士に過払金請求を依頼するメリットとして挙げられているのが、「費用の安さ」です。
司法書士事務所や過払金請求の内容によって異なるケースもありますが、過払金請求の依頼に関しては弁護士に依頼するよりも1割から2割程度低い費用で請け負ってくれることがあります。
ただ弁護士の場合は過払金請求の限度額がない分、司法書士よりも大きな案件も取り扱えることから料金を高く設定していることも少なくありません。
そのため、できる限り過払金請求に関する費用を抑えたいという場合は司法書士に依頼する方が安く収まる可能性が高いです。

また弁護士の場合は料金を高く設定されていることもあるため、少額の過払金請求だと依頼した費用の方が高くついてしまうこともあります。
そうなるとお金が戻ってきても手元にほとんど残らないので、少額の過払金請求であれば司法書士に依頼した方が戻ってくるお金も多くなる可能性があるのです。

デメリット

司法書士の場合、過払金請求の依頼を受けることができるのは140万円以下の請求額と制限がかかっています。
このため多額の過払金が発生している場合は、司法書士では対応することができません。
実際にどの程度の過払金が発生しているのかという点は調べなければ分からないものの、司法書士に依頼してから過払金が140万円以上あると判明した場合は弁護士を探して改めて依頼しなければいけなくなるのです。
事務所によっては過払金の計算を依頼する前に無料で行ってくれるところもありますが、140万円以上ある可能性があるのであれば最初から弁護士に依頼しておく方がスムーズだと言えます。

また司法書士が代理で交渉できるのは、簡易裁判所の管轄する民事事件のみです。
このため簡易裁判所で結論が出なかった場合は弁護士に頼らなければいけなくなるので、その点もデメリットに挙げられています。

過払金請求依頼におすすめな司法書士の特徴

過払金請求を司法書士に依頼するのであれば、ある程度ポイントや特徴を押さえて依頼する事務所や司法書士を探す必要があります。
ここからは、過払金請求を依頼するのにおすすめだと言われている司法書士及び司法書士事務所のポイントや特徴について解説します。

過払金請求の実績が豊富である

司法書士や司法書士事務所の中には、過払金請求の実績があるところとないところがあります。
新しく設立されたばかりの事務所や資格を取得したばかりの司法書士など、実績がないところに依頼してしまうと交渉がスムーズに進まなかったり戻ってくるお金が少なくなってしまうことも考えられます。
また過払金請求の取り扱いをしていないケースもあるので、過払金請求の実績が豊富かつ過払金請求の依頼を積極的に受け付けている事務所や司法書士に依頼した方がいいとされています。
中には過払金請求を専門に取り扱っているところもあり、そのようなところは実績はもちろん過払金請求の経験も豊富なので安心して依頼できます。

過払金請求の実績があるかどうかはホームページを参考にするとわかりやすく、過払金請求の情報が豊富であるかどうかがポイントになります。
さらに実際に相談した際、司法書士からの説明がわかりやすいかどうかも確認しておくことが大切です。

費用体系が明確である

過払金請求の依頼をするのであれば、気にしておかなければいけないのは費用面に関する部分です。
過払金請求に成功した場合の報酬や手数料など様々な費用が掛かってくるのですが、その費用体系が明確に示されている事務所や司法書士を選ぶことが推奨されています。
費用体系に関してはホームページに記載されているケースが多いので確認しやすいですし、記載されている内容が本当なのかどうか電話で直接確認してみるのもありです。
特に支払方法に関しては記載されていない場合もあるので、気になる部分を質問してわかりやすく返答してくれるかどうか確認しておく必要があります。

ほかにも依頼する前に総額でどの程度の費用が掛かるのか教えてくれる事務所や司法書士もいるので、そちらを利用する方がより安心して依頼することができると考えられています。

報酬額が常識的な範囲内である

ほかにもポイントとして挙げられているのが、報酬額が常識的かつ相場の範囲内であるかどうかです。
実は過払金請求を含めて、司法書士や弁護士に依頼した案件の報酬額や報酬体系はそれぞれの事務所が自由に設定できるようになっています。
このため事務所や司法書士によって同じ金額の過払金請求を依頼しても報酬額が異なっていることがあり、事務所によっては相場よりも高いところや安いところがあります。
相場よりも報酬が高ければよいサービスを受けられるというわけではありませんし、安すぎると何らかの追加請求が来る可能性があるので注意が必要です。

そのため基本として、報酬の適正な相場の範囲内に設定している事務所や司法書士を選ぶことが良いとされています。
報酬の適正な相場は自分たちでも簡単に調べることができますし、司法書士や事務所を選ぶ際の判断材料の一つとして有効な情報として活用できます。

過払金請求の依頼における司法書士への報酬額目安

実際に司法書士に過払金請求の依頼をした場合、発生する報酬額がどの程度になるのか目安を知っておくことは重要です。
報酬の内訳や割合、かかってくる費用の項目に関しては事務所や司法書士によって異なりますが、ある程度の相場はあります。
一般的な費用の項目としては着手金・基本報酬・解決報酬の3つが挙げられています。
これらの3つの項目の報酬額の目安としては、過払金請求する相手1社につき合わせて最大5万円程度が妥当とされているようです。
具体的には着手金と基本報酬が1社につき1万円から2万円、解決報酬が1社につき2万円程度となっています。

また過払金請求が達成された際にかかる成功報酬に関しては、交渉で和解できた場合は返還された金額の16%から20%程度が目安となります。
ほかにも借金がある状態で過払金請求をした場合、借金の返済に戻ってきたお金を充てることが可能です。
その場合に発生するのが減額報酬と呼ばれるもので、減額した借金の割合に対して10%以下が報酬額の目安とされています。

過払金請求を依頼するなら認定司法書士か弁護士に

過払金請求は弁護士または認定司法書士であれば代理で交渉することができるため、自分で請求しない場合はどちらかに依頼することになります。
一般的には弁護士に依頼するケースが多いですが弁護士の方が優れているというわけではなく、場合によっては認定司法書士に依頼した方がメリットとなるケースもあります。
認定司法書士に依頼する場合は過払金請求を得意とする事務所を選ぶなど、ポイントを押さえることが大切です。